誇りが足りない

業務プロセスも統一されていない組織のなかで働いていると思うのが、みんな自分の仕事が一番重要だと思っているということ。むろんそんなことはありえなくて、やめたら多少無茶でも次を当てるし、引き継ぎでゴタゴタするのは日常茶飯事だから経営者にとっては痛くも痒くもないだろう。

けれども、自分のやっていることは大事だと思うこと。このバイアスをもてる人に最近嫉妬している。自分には代わりがいると思いながらやるより、誰にも出来ないことをしていると思ったほうが気分がいいに決まっている。バイアスだから副作用はある。この傾向が強い人は、傲慢になりがちだったりなんでも自己流にやってしまったりする事がある。人を見下しがちで自分を棚に上げて悪口を吐いたりもする。けれどもパッと見は自信がありそうだし、幸福度も高そうだ。自分のようになにをやってもつまらないことをやっているように感じ、成功しても喜べないよりはよほどいいだろう。

安月給はともかく、仕事自体は大切なことをしているのに、それを感じることが出来ない精神であることがやるせない。喜びを感じる精神が磨耗しているためか、労力に見合った快楽の量が少なすぎる。もっと行動的になりたいのに、無駄だったなと感じるのが怖くて動けない。自分のやっていること、ひいては自分自身にもっと誇りをもちたい。せっかく働いているのに、いい影響をスルーしたまま朽ちていくのは哀しい。急には変われないけれど、もっと自分のことを偉い奴だと思えるようになりたい。