履歴書とか書いている

クリスマスを寝て過ごした後、ハローワークなるものにはじめて行った。混むのはひどく苦手なので朝一番で行ったところ、ほぼ無人であった。受付の人に初めてだと告げると、用紙に自分の経歴を書き込めとのこと。ウィーザドリィのキャラメイクみたいだなあとか考えながら、鉛筆でカリカリと用紙に書き込むと、次は相談受付の人のデスクの前で、受付番号用紙をもって待てとのこと。病院の処理みたいだ。間仕切りの入ったデスクの前に座り、やや老人と言ったかんじの人に、この施設のつかい方を説明されたあと、とりあえず目に付いた求人票を印刷してもらう。隣では女性の相談員が背の高い若者の相談を受けていた。求人票と紹介状の発行は別口になるらしく、また番号札をもらいに行く。病院のようだ。隣で声を聞いていた女性が受付のデスクにあたった。接客しているとは思えない異様のフランクさで対応してもらったのだったが、料金を払っているわけでもないので偉いことはいえない。就職の相談をしたいというと、それはまた別口でといわれ、若者向けの施設を紹介される。正直、30こえて若者に区分されるとは思わなかった。

施設は歩いて15分くらいのところの大型ホテルの一フロア内にあった。ここもほとんど待つことなく、相談員の人にとおされる。さきほど発行してもらった求人票や、送付しなければならない書類について聞いてみる。「バイトもせずにいいご身分だねえ」的なことをいわれたが、まあそうなのだろうなとおもって頭を下げてみた。さきほど出してもらった求人票をみてもらうと、各種保険が全くついていなかったりと、条件が悪すぎるということだった。「資格を取って先生を目指しているような人がこういうところで時間を浪費してはいけない」と怒られてしまった。そうなのだろうなあとぼんやり思うが、むろん実感はない。条件で探して見ると、倍率は高いがいい条件のところが見つかったので、とにかく年が明けるかあけないかぐらいまでに書類をつくってみるといいと薦められ、前回の求人は辞退という処理をしてもらう。履歴書、職務経歴書、添え状の三点が必要らしいので、見本集みたいな本をもらう。せっかく恵まれた環境に居るのだからしっかりね、という感じの言葉をもらって帰宅する。「ハロワに通う」というのはこういうことなのかと思うが、模範的なハロワ通いができたという実感はなく、僕を外から見たらさぞかし間抜けにみえるだろうなあとずっと考えていた。

履歴書はテンプレを用意していたのだが、添え状というのが曲者で、これは挨拶状みたいなものらしい。提出書類というのはそう入念に見てもらえるものじゃあないので、アピールポイントはどの書類をみてもわかるように書けとの事。僕の特技としては、英語と法律ということになるのだろうか。人に自慢するほどの水準ではないが。就職活動はハッタリをかませとよく言われるが、こうやって一人PCに向かっているとどうも卑屈な気分になっていけない。どっちみち一発目で決まりはしないと思うのだが、一月には求人が多くなるらしいから、書類作成や面接には慣れておきたいものだが。