就職活動衰亡記

ハロワでもらった求人情報、スペックギリギリで通りそうなところに書類を出しまくって、ことごとく突っ返された。ここまで落とされると、なんだかお祈りをコレクションでもしようかしらという気になってきた。書類の返し方も、お祈り一通だけから、きちんと書類まとめて返送してくれるところ、さらには誤字に赤まで入れてくれるところまである。同じ業種なのに。文面はだいたい一律に慇懃無礼なわけだが、文章の量がそれぞれ違う。フォントの使い方や行間の空け方といった細かいところにも個性がでている。断られても好感が持てるところってあるよね。一般客向けの商売じゃないからオレの好感度あげてもしょうがないわけだけれども。人としての器というか。

一月から初めて面接にかすりもしなかったので、ふてくされて先週はぜんぜん出さなかったのだが、週末に立て続けに二件、面接の連絡が来た。受かったとして入りたいかどうかは、人を見てから考えたいところだが、とにかく通る書類がかけたという証明にはなってよかった。ハロワの人も、壁を越えたねみたいなことをいってくれてうれしかった。今週の求人はかなり良いものが多いので、気合をこめて書かねばならない。

ただ、まだ働く生活については頭が及ばない。ハロワの人とか、オヤジなんかは、しごいてもらったほうがいいというのだけれども、僕にはいかんせん体力がない。特に精神的体力とか耐久力とかがない。いまでもデパス漬けだし、ふとした拍子に不整脈みたいになる。前よりは薬の量は減ったが、頭の医者にはまだ通っている。あんまり変なところいくと、また心が壊れるんではないかとビクビクしているのだ。あまり負荷がかからないほうがいいのだ。就職活動の今も、なるべくムリをしないようにして過ごしている。もちろん、耐えられる負荷の最大量を増やすのは大事で、ストレスというのは多少は無いとどんどん耐性がなくなっていく。けれども、負荷をかけすぎると回復までにえらく時間がかかる性質の人間だし、労わってくれる人もいないので、自分がいちばん、自分に優しくしないといけない。